家計の予算の立て方:理想の比率より、自分の実績から決める

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「食費は手取りの15%」のような目安より、自分の過去3か月の実績のほうが役に立ちます。

予算を立てようとすると、「食費は手取りの何パーセント」といった目安を探しがちです。ただ、こうした比率は世帯人数・住んでいる地域・働き方によって前提が大きく変わるため、そのまま当てはめてもうまくいかないことが多くあります。

ここでは、一般的な比率ではなく自分の実績を出発点にする立て方を紹介します。

なぜ理想の比率から始めると続かないのか

実際には月45,000円使っている食費に、目安どおり30,000円の予算を立てたとします。1か月目で超過し、2か月目も超過する。3か月目には予算を見るのが嫌になっています。

予算は、守れて初めて意味があります。守れない予算は、ただの願望です。最初は「今と同じか、少しだけ低い」水準に置き、そこから段階的に下げていくほうが、結果的に早く目標に届きます。

手順1: 過去3か月の平均を出す

まず、費目ごとに直近3か月の平均額を出します。1か月だけだと、たまたま大きな出費があった月かもしれないので、3か月ならしたほうが実態に近くなります。

まだ記録がない場合は、この手順のために1か月だけ「予算を立てずに記録するだけ」の期間を作ってください。遠回りに見えますが、根拠のない予算を立てて挫折するより確実です。

手順2: 固定費と変動費に分ける

家賃・通信費・保険料のように毎月ほぼ同額のものは、予算を立てる対象ではありません。すでに決まっている金額だからです。これらは「合計いくらか」を把握するだけにして、予算のやりくりは変動費に絞ります。

区分扱い
固定費把握するだけ。減らすときは契約ごと見直す家賃・通信費・保険・サブスク
変動費予算を立てて月内で調整する食費・外食・日用品・趣味
特別費年間で見て毎月積み立てる旅行・帰省・家電・税金

3つ目の「特別費」は見落とされがちです。年に1回の出費でも、12で割って毎月積み立てておくと、その月だけ家計が壊れることがなくなります。

手順3: 変動費に予算を置く

変動費の各項目に、平均額と同じか5%ほど低い金額を置きます。いきなり20%減らそうとしないでください。5%なら、買う店を変えたり、買う量を少し調整したりする範囲で吸収できます。

1〜2か月続けて余裕をもって守れたら、さらに5%下げます。これを繰り返すと、無理なく水準が下がっていきます。

手順4: 月末ではなく途中で見る

予算は、月末に結果を確認するためのものではありません。月の途中で「あと何日で、あといくら使えるか」を見るためのものです。

15日の時点で食費の予算を7割使っていたら、残り半月をどう過ごすかを調整できます。月末に見ても、もう調整のしようがありません。

Moneypetでは、予算に対して今どのくらい使っているかをいつでも確認できます。予算より支出が少ないと、ペットの部屋の貯金箱にコインがたまっていきます。

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守れなかった月の考え方

予算を超えた月は、まず「なぜ超えたか」を1行でメモしてください。原因が特定の出来事(来客・体調不良・家電の故障)なら、それは予算の問題ではなく、たまたまです。翌月に持ち越して落ち込む必要はありません。

一方、特に理由が思い当たらないのに毎月超えているなら、予算のほうが実態に合っていません。その場合は予算を上げてください。予算を守るために生活を壊すのは順序が逆です。

見直しの頻度

  • 変動費の予算:3か月ごとに実績と見比べる
  • 固定費:年1回、または契約更新のタイミング
  • 特別費の積立額:年1回、前年の実績をもとに

毎月あれこれ動かすと、何が効いたのか分からなくなります。しばらく同じ条件で走らせて、傾向が見えてから調整するほうが判断しやすくなります。

この記事は家計管理の一般的な考え方を紹介するものです。保険や住宅ローンなど、個別の契約をどうするかについては、内容や条件によって判断が変わります。必要に応じて専門家にご相談ください。

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